代表者ごあいさつ

『クレモナ』モダンタンゴ・ラボラトリ バンドマスター 

CREMONALABO株式会社代表取締役社長
大阪アーツカウンシル・アーツマネージャー

【経歴】

2012年 大阪桐蔭高等学校Ⅲ類吹奏楽コースを卒業。
(3年間連続全国大会出場・金賞時のコンクールメンバー)
2016年 京都市立芸術大学音楽学部管・打楽専攻卒業

久保田ひかり

私も、管楽器は中学で出会いました。

はじめまして!私は『クレモナ』モダンタンゴ・ラボラトリのバンドマスターをしております、久保田ひかりと申します。管楽器との出会いは、中学校の吹奏楽部でバリトンサックスのパートになったところから始まります。

本当はトロンボーンがやりたかったんですが(先輩がカッコよかった)、パート決めのじゃんけんに負けて、誰もやりたがらなかった(そして先輩もいなかった)バリトンサックスになりました。

初めはあまり乗り気でなかったのですが、顧問の先生が吹奏楽の楽しさやサックスの魅力についてたくさん教えてくださり、何かにつけて大切なパートを与えて下さりました。

バリトン言えどもサックスはサックスと割り切り、木管楽器の指を動かす楽しさに触れながら、個人練習に勤しみ、またバンドの人数が少なかったこともあり(30人もいなかったと思う)低音パートとしての重要な役割も感じながら、「楽器を演奏する楽しさ」を目一杯感じた3年間だったと思います。

高校は一からのスタートで

楽器を練習しているうちに、「本気で吹奏楽をやってみたい」と切に思うようになりました。コンクールに出て、自分たちの演奏を評価されてみたい。学業重視で吹奏楽コンクールとは無縁な中学校だったので、その思いは沸々とあるばかり。3年生の時に思い切って、「コンクールに出てみたい」と諮ったのですが、話し合いの結果は思うように行きませんでした。

それならば、と進路を思い切って、「大阪桐蔭」の吹奏楽コースに決めました。

その頃の桐蔭はまだ、創部5年目で、全国大会に出始めた頃でした。楽器ではなく模試の結果を持って先生に会いに行くと、「おいで」と言ってもらいました。入学して周りを見れば、府大会・関西大会・県大会常連の中学校出身の子ばかり。よくこんなどこの馬の骨かもわからんやつを入れたもんやなと今となって思います。

入学直前、先生に呼び出されて、「お前はファゴットを練習して藝大に行け」と言われました。ファゴットって?藝大って?と大きなクエスチョンがありましたが、まあこれも運命かと1週間で受け容れ(1週間は泣きました)、ピッカピッカの一年生で桐蔭に入りました。

全てが経験だった3年間

最高の環境、トップクラスの楽器、指揮の梅田先生、現役プレイヤーの先生方、バンドトレーナーの先生、そして優秀な仲間に恵まれ、とことん練習をさせてもらえた高校3年間。吹奏楽コンクールの全国大会では3年連続出場・金賞という快挙の一端を担えたことは何にも代えがたい経験となりました。個人・パート・全体合奏と、「手を抜かず、突き詰めて練習をする」「仲間と励まし合って音楽を作っていく」ことはプロ奏者として活動するようになった今でも大切な「習慣」となっています。

また、アンサンブルコンテストに、あまり例のない木管五重奏で全国大会に出場したときに、練習で先生方がアンサンブルの中に入って演奏して下さったことは、忘れられない経験です。「自分で音楽を作っていくって、こういうことなんや…!」と鳥肌が立ったのを覚えています。

恩師との出会い

高校から藝大受験をするということで、私は2人のファゴットの先生にレッスンを受けていました。大阪市音楽団の國府利支恵先生にファゴットの扱いから演奏の基本を学び、それから新日本フィルハーモニー交響楽団の河村幹子先生から音楽演奏の基本を学びました。スタイルの違う先生ではありましたが、どちらも余すことなく愛情を注いでくださりました。

どちらも、受験直前まで励まし、親身になって向き合って下さりました。未だに、演奏で悩むときは彼女たちの言葉や基礎練習に立ち戻って自分を見つめ直すことがあります。

大学で教えていただいた中野陽一朗先生も、「プロ奏者というのはここまでは最低限吹けないといけない」という明確なポジションを演奏で示してくださりました。先生方の背中を見て育ってきたと思います。

クレモナを通して

大学を卒業し、『クレモナ』で監督のレッスンを受けるようになり、自分がいかに音楽に対して無知で不勉強だったか強く感じています。楽譜の読み方、アプローチの仕方、クラシックの系譜と、芸術の歴史について。まだまだ学ぶことが多すぎるのですが、「音楽の中身」を作るためには、とりあえず「上手く演奏出来て当たり前」。そのベーシックになるものが大学生までに自分が身に着けてきた演奏技術なのだと痛感しています。

『クレモナ』ユース・アンサンブルから始まる「一生楽しめる音楽」

この度、このユースを立ち上げるにあたって、私はこれまでたくさんの先生から教えていただいたこと、そこから自分が考えたこと(それは練習方法や演奏へのアプローチだけではなく、ステージの立ち振る舞いや周りの支えて下さる方との関わり方)を余すことなく子どもたちに伝えていきたいと考えています。正直言って、良いこと15、しんどいこと85の割合である音楽活動ですが、こうして自分自身が音楽に一生携わっていきたい、と感じられるくらい演奏行為に対して愛情を持てているのは、これまで出会ってきた先生方のおかげと考えています。

だから、このユースでは次の世代の子どもたちに「一生楽しめる音楽」のきっかけと道筋を作りたいと考えています。

私たちと一緒に、音楽に本気で向き合ってみませんか?

皆さんのご参加、心よりお待ちしております。